人気ブログランキング | 話題のタグを見る

何でもかんでもKURE556使うのはやめましょう

【2018/10/21 更新】

名指しですいません、呉工業の方|-`*) テヘッ
というのも、用途をちゃんと考えて使おうと言うことです…

7年使った扇風機が、ついに異音を立てて停止しました(´・ω・`)
配線等の故障ではなく、どうも回転が固くなってしまいました。

そこで、応急でKURE556をかけて回転・・・うん、ちゃんと回るジャン。


~夜中~

キュキュキュキュキュウウウウン

ギコーーーッ


( ゚д゚)ハッ!

結構な音を立てて目が覚めました…
扇風機、また止まってるジャン。


いや~アブナイ(;´ρ`)
そのまま止まってたら、温度が上がって火災のコンボもあるんでアブナイ。
昭和の扇風機ではないのですが、扇風機の火災が話題に成る以前の製品で、温度ヒューズの表記がないものなので、このまま放置しては出火の可能性もありました…


結論:KURE556は高速回転する軸への使用は止めましょう(汗


グリスがいいようです(^-^;)

サラサラのミシン油やKURE556は、ちょうつがい・ミシンの往復機械部分とか、
ゆっくり回る軸は問題ないでしょう・・・

軸が受ける圧力が比較的高かったり、高速回転の軸受けに使うと、軸から受ける圧で油が外に追いや
られたり、速い回転で飛散してすぐに潤滑切れを起こすようです。黙ってると低い方へ垂れてしまいまし。

グリスだと軸・軸受けの隙間の所にへばりついて、水やゴミの進入を封してくれるし、熱が上がれば液化して、冷えればまた固まってくれます。


自転車の車輪のハブ・ボトムブラケットなどの軸受けもKURE556はお勧めできません。

車輪の軸受け、ハブの中にはベアリングの玉が入っているのですが、そこはグリスで封をしてあります。ここにミシン油やKURE556を注すと(特にKURE556は)油分がグリスを溶かし、結果グリスが流れ出て回転で飛んで、潤滑切れになります。

飛散するまでの短期的にはツルッツル回るんですが、ある日突然焼き付くように軋んでくるんで、注意しましょう。分解が必要になるので、知識や経験のない場合は自転車屋さんにグリス入れて貰いましょう。

またシャーシーグリス・リチウムグリスなどの種類があり、圧力と温度などに対する特性が違うので、よく調べたほうがヨイです。



何でもかんでもKURE556使うのはやめましょう_b0067666_2242377.jpgちなみにリチウムグリスだと自転車の軸などに(自分は)適してると思います。ホームセンターで蛇腹チューブで400gのたっぷり容量で200円前後と安いですしね。


追記:[私のおすすめ編]

ちなみに、グリスの中でもさらに、軸が受ける圧力が高くても大丈夫な製品があります。

@自転車のハブ等~

AZの「極圧グリース」シリーズです
何でもかんでもKURE556使うのはやめましょう_b0067666_15164884.jpg

メーカーさんのページより解説画像です↑

自転車といっても、ロードやクロスで、自転車に拘りのある方は海外メーカーのお高い、もっと摩擦を減らしてくれる高いチューブ入りのグリースがありますので、そちらを探してくださいネ。

ママチャリ・シティーサイクル・ホムセンで売ってるなんちゃってクロスバイクなどはこの製品で十分です。それどころか、標準で入れられてるグリースよりは「極圧剤」分、高性能でしょう。

私は、これをシマノのローラーブレーキにも使ってしまってます。
このブレーキはグリースで満たしておく必要がある、ブレーキに油は禁物という概念をひっくり返される製品なのですが、ブレーキを満たす量の専用メーカー品だと1000円位します。流石に標準よりはフィーリングがいまいちで、握り始めは効きがいまいち、強く握ると急に制動力が高くなるというピーキーな感じにはなってしまいますので、積極的にはおすすめしません。ローラーブレーキは高音になるため、リチウムグリースよりウレア系がいいのかもしれません。



扇風機などのモーター編
《あくまで私の主観・感想・経験上の話ですので、真似されて機器に損害が及んだり、
火災などを引き起こした結果家財に被害及んでも責任は取れません、自己責任で!》

というのは、扇風機などの電動機は基本メーカーに勝手な分解・整備を禁じられているからです。

前置きはさておき、扇風機などの軽く動くモーター類に万能なリチウムグリス、先ほど紹介したAZのグリースなどを塗るのも悪くないのですが、物によってはグリースの粘度の影響でスイッチオンしてからしばらく、回転が遅くなってしまう物が多いです。そこでの私のおすすめは
AZさんの「AZ CKM-002 超極圧・極潤滑オイル

こちらは先程の極圧グリースのオイル版です。
一般的なミシン油より粘度が高いです。
なので、自転車のチェーンにもつかえ、たいへん音が静かになります。
(百均のミシン油とは偉い違いです)

なんと、アマゾンのレビューなどでは(バイクの?)エンジンオイルに添加してエンジンの吹け上がりが好調になった、というレビュー、も多数あります。

そして何より、楽天などではAZさんが直接販売してくれていて、50mlを「お試し」と称して98円(メール便送料込み)で販売してくれるという超絶太っ腹商品です
(100mlでは500円近くします)
何でもかんでもKURE556使うのはやめましょう_b0067666_15374642.jpg
この程々の粘度が回転ですっ飛んでしまいにくく、ただのオイルでは軸から受ける圧力で外に追いやられるところをこの極圧剤が上の画像の説明のように膜を形成して守ってくれます。とにかく徹底的に摩擦を軽くするためよりかは、潤滑切れを防ぎ持続的に効果を発揮し機器を守ることを主眼に置かれたタイプなので、扇風機のモーターにぴったりです。

ただし、やはりグリースよりは間違いなく飛散に弱いと思いますので、グリースでは重くなるのを回避したく、シーズン前・途中・しまう前に、チュッチュっと注油するメンテを確実に行える方向けだと思います。

この製品で感動したのは、天井から下に向かってついている換気扇のモーターに対して、下から軸とベアリングの間にチュっと注射器で吹きかけたところ、びっくりするくらい振動が減りました。逆さまなのに上に向かって浸透したのは、(メーカーの説明画像通りなら)油は下へ逃げようとしても極圧剤が膜を張って効果を発揮したから?と思っておりマス。

残念なのは、前述のAZグリースはホムセンで一般的に置いてあるのに対して、後述のCKM-002は私の住んでいる北海道で強い「ホーマック」には置いてありません。(その他のAZ製品はいっぱい置いてあるのに!)

まずは騙されたと思ってお試し50mlを98円で買ってみてください!
たった50ml、と思うかもしれませんが、モーターに挿す用途なら年単位で持つ量ですヨ。

何でもかんでもKURE556使うのはやめましょう_b0067666_2214833.jpg
kure556も用途をしっかり考えて使えば、
こんな(≧∀≦)/イイ!!製品はありません・・・

by leaf-ms1 | 2008-09-01 21:59 | xellossの独り言